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稲荷神社の総本社【伏見稲荷大社】の御朱印とキツネがくわえているモノ

2024年3月6日

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京都府京都市伏見区に鎮座する伏見稲荷大社ふしみいなりたいしゃは、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社です。

京都盆地の東山三十六峰の最南端に位置する標高233mの霊峰「稲荷山」の麓に本殿があり、稲荷山全域を神域としています。

ご鎮座は、奈良時代の和銅4年(711年)2月最初の午の日と伝えられ、元は「農耕の神様」として祀られていましたが、中世から近世にかけて「商売繁盛家内安全の神様」として広く信仰されるようになりました。

近年では、海外の観光客からも注目を集めており、初詣では近畿地方の神社仏閣の中で最多の参拝客で賑わっています。

本記事で分かること

  • アクセス
  • 駐車場
  • 御朱印
  • 基本情報
  • キツネがくわえているモノ
  • 境内の見どころ
  • 所要時間
ミリ単位
それでは参りましょう!
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伏見稲荷大社へのアクセス

伏見稲荷大社へのアクセス
所在地〒612-0882
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
電話番号075-641-7331
営業時間境内:24時間
本殿授与所:8:30~16:30
奥社奉拝所:8:30~16:30
御膳谷奉拝所:9:00~15:45
電車【最寄駅】
JR奈良線「稲荷駅」

:徒歩すぐ

伏見稲荷大社 大鳥居
バス【最寄バス停】
京都市バス「稲荷大社前」バス停下車

:徒歩約5分(350m)

伏見稲荷大社 大鳥居
【名古屋方面】
「新名神高速道路」経由
→約2時間(134km)

「西宮線」経由
→約2時間(151km)

【大阪方面】
「西宮線」経由
→約1時間(51km)

「第二京阪道路」経由
→約1時間(51km)
公式サイト伏見稲荷大社

伏見稲荷大社の駐車場

伏見稲荷大社周辺には、いくつかの駐車場が点在していますが、本記事では伏見稲荷大社に最も近い「稲荷大社境内駐車場」をご紹介します。

稲荷大社境内駐車場

稲荷大社境内駐車場の入り口

様々なお店が立ち並ぶ「本町通」を進むと右手、大鳥居の手前に「稲荷大社境内駐車場」の入り口が見えてきます。

ミリ単位
駐車場敷地内は、右側通行なので注意してください。
稲荷大社境内駐車場

稲荷大社境内駐車場は、無料で利用できる駐車場で、175台分の駐車が可能です。

5時から22時まで利用できますが、22時から翌日5時までは入出庫も留め置きもできませんので注意してください。

また、12月30日〜1月5日までの期間は閉鎖しているので、利用できない点にも注意が必要です。

稲荷大社境内駐車場
駐車時間5:00~22:00
駐車料金無料
駐車台数175台
休業日12月30日〜1月5日
ミリ単位
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伏見稲荷大社の御朱印

伏見稲荷大社では、境内社で拝受できる御朱印も含めると、12種類の御朱印を拝受しましたので、1体ずつご紹介します。

拝受方法福かさね本殿限定本殿大判サイズ奥社通常おもかる石千本鳥居御膳谷通常稲荷山御膳谷大判サイズ東丸神社伏見神宝神社腰神不動神社
受付場所本殿授与所本殿授与所本殿授与所奥社奉拝所奥社奉拝所奥社奉拝所御膳谷奉拝所御膳谷奉拝所御膳谷奉拝所東丸神社授与所伏見神宝神社授与所腰神不動神社授与所
受付時間8:30~16:308:30~16:308:30~16:308:30~16:308:30~16:308:30~16:309:00~15:459:00~15:459:00~15:459:00~16:009:00~16:009:00~17:00
初穂料500円500円1,000円500円500円500円500円500円1,000円300円500円300円
拝受形式書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き書き置き

右にスクロールできます→

ミリ単位
御朱印帳を持ち歩くときは、ケースカバーがオススメ!

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本殿授与所で頂ける3体の御朱印

本殿の授与所

本殿横にある授与所で御朱印の授与が行われています。

授与所の受付時間は、8時30分〜16時30分です。※2024年3月6日時点

福かさねの御朱印(初穂料:500円)

福かさねの御朱印

右下に「福かさね」が描かれている御朱印です。

福かさね

干支が描かれた3種の絵馬・五穀豊穣を祈る稲穂・繁栄を象徴する御神木「しるしの杉」・魔を除け福を招く守り矢を組み合わせて作る正月の縁起物。

本殿の限定御朱印(初穂料:500円)

本殿の限定御朱印

こちらは、本殿の限定御朱印になります。

本殿の大判サイズの御朱印(初穂料:1,000円)

本殿の大判サイズの御朱印

千本鳥居が描かれた大判サイズの御朱印です。

\大判サイズの御朱印の保管にオススメ!/

奥社奉拝所で頂ける3体の御朱印

奥社授与所

奥社奉拝所の御朱印は、奥社授与所で授与されています。

授与所の受付時間は、8時30分〜16時30分です。※2024年3月6日時点

奥社奉拝所の御朱印(初穂料:500円)

奥社奉拝所の御朱印

千本鳥居を抜けた先にある「奥社奉拝所」の御朱印です。

おもかる石の御朱印(初穂料:500円)

おもかる石の御朱印

奥社奉拝所にある「おもかる石」の御朱印です。

千本鳥居の御朱印(初穂料:500円)

千本鳥居の御朱印

千本鳥居が描かれた御朱印です。

御膳谷奉拝所で頂ける3体の御朱印

御膳谷授与所

御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょの御朱印は、春日峠を過ぎて階段を下っていくと辿り着く、御膳谷奉拝所の授与所で授与されています。

授与所の受付時間は、9時〜15時45分です。※2024年3月6日時点

御膳谷奉拝所の御朱印(初穂料:500円)

御膳谷奉拝所の御朱印

右下に稲荷山と鳥居が描かれた「御膳谷奉拝所」の御朱印です。

本来の御朱印は、右上に「奉拝」と書かれているのに対して、御膳谷奉拝所の御朱印は、「登拝」と書かれているのが特徴です。

稲荷山の御朱印(初穂料:500円)

稲荷山の御朱印

御膳谷奉拝所が描かれた「稲荷山」の御朱印です。

御膳谷奉拝所の大判サイズの御朱印(初穂料:1,000円)

御膳谷奉拝所の大判サイズの御朱印

御膳谷奉拝所が描かれた大判サイズの御朱印です。

東丸神社の御朱印(初穂料:300円)

東丸神社の御朱印

伏見稲荷大社の楼門を抜けた右手に鎮座している「東丸あずままろ神社」の御朱印です。

東丸神社

東丸神社は、江戸時代中期の国学者で伏見稲荷大社の社家に生まれた荷田春満かだのあずままろを祀っている神社です。

授与所と受付時間

東丸神社授与所

東丸神社の鳥居をくぐって、すぐ左手にある授与所で、御朱印の授与が行われています。

授与所の受付時間は、9時〜16時です。※2024年3月6日時点

伏見神宝神社の御朱印(初穂料:500円)

伏見神宝神社の御朱印

伏見神宝ふしみかんだから神社の御朱印です。

伏見稲荷大社の神域にあり、社名も似ていますが、全く別の独立した神社になります。

伏見神宝神社へ続く参道

伏見稲荷大社の奥社奉拝所から熊鷹社へと向かう道中にある「根上がりの杉」の手前右手に案内板が立っているので、その先の階段になっている参道を徒歩約2分(150m)進むと、伏見神宝神社に到着します。

ミリ単位
案内板は千本鳥居が途切れている場所に立っているので、すぐに分かりますよ。
伏見神宝神社

伏見神宝神社は、天照大御神を主祭神としており、国内最古の神器「十種神宝とくさのかんだから」が奉安されている神社です。

授与所と受付時間

伏見神宝神社の授与所

伏見神宝神社の本殿の左手にある授与所で、御朱印の授与が行われています。

授与所の受付時間は、9時〜16時です。※2024年3月6日時点

腰神不動神社の御朱印(初穂料:300円)

腰神不動神社の御朱印

伏見稲荷大社の裏参道に鎮座する「腰神不動神社」の御朱印です。

腰神不動神社の入り口

三ツ辻から裏参道を徒歩約3分(160m)ほど下っていくと、左手に腰神不動神社の入り口が見えてきます。

ミリ単位
三ツ辻からは一本道なので迷わず行けますよ。
腰神不動神社

腰神不動神社は、足腰に関する病気を司る神様である「腰神不動明王」を祀っています。

授与所と受付時間

腰神不動神社の授与所

腰神不動神社の本殿の向かいにある授与所で、御朱印の授与が行われています。

授与所の受付時間は、9時〜17時です。※2024年3月6日時点

上記でご紹介した「東丸神社」「伏見神宝神社」「腰神不動神社」+「荒木神社」について詳しく知りたい方は、下掲の記事をご覧ください。

【東丸神社】【伏見神宝神社】【腰神不動神社】【荒木神社】伏見稲荷大社に鎮座する四社の御朱印・行き方

続きを見る

ミリ単位
書き置き御朱印の保管は「書き置き用御朱印帳」がオススメ!

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伏見稲荷大社の基本情報

伏見稲荷大社の基本情報
正式名称伏見稲荷大社ふしみいなりたいしゃ
主祭神稲荷大明神いなりだいみょうじん
創建和銅4年(711年)2月最初の午の日
建築様式本殿:流造ながれづくり
参拝作法二礼二拍手一礼
主な祭事大山祭おおやまさい初午大祭はつうまたいさい稲荷祭いなりまつり田植祭たうえまつり 他
ご利益商売繁盛・五穀豊穣・万病平癒
学業成就・家内安全・安産 他
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キツネがくわえているモノ

キツネがくわえているモノ

伏見稲荷大社の境内には、いたるところに稲荷大明神の使いである「キツネ」がいます。

伏見稲荷大社のキツネは、他の神社でいうところの「狛犬」と同じように鎮座されているもので、その中には、「稲穂」「玉」「鍵」「巻物」といった4種のアイテムをくわえたキツネたちがいます。

ミリ単位
キツネたちがくわえているモノの意味を1つずつご紹介していきます。

五穀豊穣を意味する「稲穂」

「稲穂」をくわえたキツネ

稲穂をくわえているのは、五穀を司る農業神である「稲荷神」に由来すると考えられています。

古来から農業の神様・五穀豊穣の神様として信仰されてきたことから稲穂をくわえているとされています。

一説には、キツネの尻尾が実った稲穂に見えることから、神の使いとして祀られてきたと考えられているようです。

宝珠を表す「玉」

「玉」をくわえたキツネ

玉をくわえているのは、伏見稲荷大社に伝わる「玉鍵信仰」に由来しています。

玉鍵信仰

「玉と鍵」の二つは、「陰と陽」、「天と地」といった万物が二つの働きによって生み育っていく理を表すとされている伏見稲荷大社の象徴的な考え。

玉鍵信仰では、玉は稲荷大明神の霊徳の象徴を表しています。

米蔵の「鍵」

「鍵」をくわえたキツネ

玉が稲荷大明神の霊徳の象徴を表しているのに対し、鍵はその霊徳を身につけようとする願望を表しているとされています。

また、稲荷大明神の宝蔵を開く秘鍵の象徴ともいわれています。

知恵の象徴である「巻物」

「巻物」をくわえたキツネ

「巻物」は、稲荷大明神の広大無辺な知恵・神徳を象徴していると考えられています。

また、稲荷大明神を信仰すれば、いかなる願いも叶うという霊験を表しているともされています。

ミリ単位
どのようなキツネがいるのか、ぜひ探してみてくださいね!

境内の見どころ

境内案内図
社号標と大鳥居

楼門

楼門

伏見稲荷大社の「楼門」は、豊臣秀吉によって天正17年(1589年)に造営されたと伝えられています。

楼門の南北に広がる廻廊とともに国の重要文化財に指定されています。

外拝殿

外拝殿

楼門をくぐった正面に建っている外拝殿げはいでんは、江戸時代末期の天保11年(1840年)に再建されたものになります。

入母屋造いりもやづくりの外拝殿の軒下には、12個の鉄灯籠が吊るされており、「黄道こうどう十二宮」がデザインされています。

黄道十二宮

太陽・月・惑星の通り道である「黄道」を30°ずつ12個に等分割した領域のことで、天体の位置を表す基準として用いられる。

12星座とも対応している。

  • 白羊宮はくようきゅうおひつじ座
  • 金牛宮きんぎゅうきゅう→おうし座
  • 双子宮そうじきゅう→ふたご座
  • 巨蟹宮きょかいきゅう→かに座
  • 獅子宮ししきゅう→しし座
  • 処女宮しょじょきゅう→おとめ座
  • 天秤宮てんびんきゅう→てんびん座
  • 天蠍宮てんかつきゅう→さそり座
  • 人馬宮じんばきゅう→いて座
  • 磨羯宮まかつきゅう→やぎ座
  • 宝瓶宮ほうへいきゅう→みずがめ座
  • 双魚宮そうぎょきゅう→うお座

内拝殿と本殿

内拝殿
本殿

外拝殿の先の階段を上ったところにある内拝殿ないはいでんで、二礼二拍手一礼の参拝を済ませます。

内拝殿の向こう側に、ピタッとくっついて建てられているのが「本殿」です。

本殿は、室町時代の応仁の乱(1468年)の戦火によって一度焼失したものの、明応8年(1499年)に再建されました。

御祭神五穀を司るとされる宇迦之御魂大神うかのみたまのおおかみ=稲荷大明神を主祭神としている。その他にも、佐田彦大神さたひこのおおかみ」「大宮能売大神おおみやのめのおおかみ」「田中大神たなかのおおかみ」「四大神しのおおかみを祀っており、合わせて「五柱の神」と称される。

内拝殿の横にある授与所で、御朱印の授与が行われています。

末社「玉山稲荷社」

玉山稲荷社

本殿の北側にある社務所から石段を上った先に鎮座している「玉山稲荷社」は、元は東山天皇の宮内に祀られていましたが、東山天皇の崩御の後、天皇に仕えていた松尾月読神社の社家・松室重興が預かったと伝わっています。

その後、左京区の高野の私邸地に遷座し、明治7年(1874年)に伏見稲荷大社に遷座されました。

御祭神「玉山稲荷大神」

末社「白狐社」

白狐社

玉山稲荷社からさらに石段を上ると、白狐社びゃっこしゃが鎮座しています。

白狐社は、稲荷大神の眷属けんぞく(=神の使いのキツネ)を祀る唯一の神社で、「奧之命婦おくのみょうぶ」「命婦社みょうぶしゃ」とも呼ばれていました。

古くは、現在の玉山稲荷社あたりに祀られていましたが、元禄7年(1694年)に現在地に移されています。

御祭神命婦専女神みょうぶとうめのかみ=稲荷大神の使いのキツネ

奥宮

奥宮

白狐社の隣には、奥宮おくみやが鎮座しています。

御祭神「稲荷大神」

奥宮は、本殿と同じ”流造ながれづくり”で建てられており、摂社でも末社でもなく稲荷大神を祀ることから、他の境内社とは別格の社であるとされています。

現在の社殿は、天正年間(1573年~1592年)に建立されたもので、元禄7年(1694年)に修復されました。

千本鳥居

千本鳥居

伏見稲荷大社の代名詞にもなっている「千本鳥居」は、江戸時代に願い事が通った感謝の印として鳥居が奉納されたのが始まりといわれています。

千本鳥居とは、奥宮から奥社奉拝所までに密集して建てられた鳥居のことを言いますが、境内全域には千を優に超える”約1万基”の鳥居が並び立っています。

奥社奉拝所の拝所と社殿

奥社奉拝所 拝所
奥社奉拝所 社殿

千本鳥居を抜けると、奥社奉拝所おくしゃほうはいしょが見えてきます。

奥社奉拝所は、稲荷山を遥拝(=遠く離れた場所から拝むこと)するところで、社殿の背後に位置する稲荷山三ヶ峰をめぐる「お山めぐり」の起点となっています。

昭和50年(1975年)に、社殿を後方に移し、社殿の前方に拝所が設けられています。

御祭神「稲荷山三ヶ峰(稲荷大神)」

拝所の隣にある授与所で、御朱印の授与が行われています。

おもかる石

おもかる石

伏見稲荷大社へ参拝した際にぜひ試しておきたいのが、奥社奉拝所の社殿の裏手にある「おもかる石」です。

おもかる石

おもかる石の前で願い事を祈念して、石灯籠の頭を持ち上げます。

その時に感じた重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願いが叶い、重ければより一層の努力が必要とされる試し石です。

根上がりの松

根上がりの松

奥社奉拝所から山頂までの参道を進んでいくと左手に「根上がりの松」があります。

根上がりの松は、片方の根っこが地表に持ち上がっていることから名付けられた、ご神徳のある不思議な木です。

地表に持ち上がった根元をくぐり抜けたり、木をなでることでご神徳を得られると信じられています。

末社「熊鷹社」

熊鷹社

根上がりの松からさらに進むと熊鷹社くまたかしゃが鎮座しています。

御祭神「熊鷹大神」=「熊鷹」という種類の鷹の神様。

熊鷹社は、稲荷山の中腹に広がる「谺ヶ池こだまがいけ」の石積みに設けられた社殿で、伏見稲荷大社随一のパワースポットとして知られています。

七神蹟①「田中社神蹟(荒神峰)」

田中社神蹟(荒神峰) 鳥居

稲荷山は、かつては稲荷大神を含めた神々が降臨したとされる神蹟しんせきと呼ばれる場所が7ヶ所あります。

神蹟

神蹟とは、かつて祠や社殿が築かれて、丁重に祀られていた場所のこと。

熊鷹社から山頂に向けて進んだ先にある四つ辻から伸びる階段の先にある田中社神蹟たなかしゃしんせき(荒神峰)」も伏見稲荷大社の七神蹟の一つです。

御祭神「権太夫大神」=大国主神の別名。福の神であり、商売繁盛への導きの神。

末社「眼力社」

眼力社

四つ辻から時計回りに進むと眼力社がんりきしゃが鎮座しています。

御祭神「眼力大神」=目に関してのご利益がある神様。

眼力社では、眼の病気を治癒する病気平癒のご利益があるとされており、あわせて先見の明がつくともいわれ、先を見通す眼力を授かれると、主に商売をされている方や企業経営者の方に人気の神社です。

眼力社の手水舎

眼力社の隣に、逆立ちをして竹をくわえている珍しいキツネの像があります。

このキツネは、眼力社の手水舎になっており、竹からは稲荷山の湧き水が流れています。

七神蹟②「御膳谷奉拝所」

御膳谷奉拝所 祈祷殿

四つ辻からさらに進むと、七神蹟の一つ御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょがあります。

御祭神

宇迦之御魂神うかのみたまのかみ(稲荷大神)」=稲・穀物・食物・商売繁盛の神様。

御膳谷奉拝所は、古来より稲荷山三ヶ峰に神へのお供え物をするための準備が行われる神聖な場所です。

また、近くにある授与所では御朱印の授与が行われています。

末社「薬力社」

薬力社

御膳谷奉拝所から山頂に向けて進むと薬力社やくりきしゃが鎮座しています。

御祭神「薬力大神」=無病息災・健康・厄除け・薬効の神。

薬の力に頼らなくてよい、健康な毎日を送れるように祈念するための社だといわれています。

薬力の滝

薬力社の近くにある「薬力の滝」は、古くは滝行を行うための場所だったといわれています。

七神蹟③「御劔社(長者社神蹟)」

御劔社(長者社神蹟) 鳥居

薬力社から少し進むと、七神蹟の一つ「御劔社みつるぎしゃ(長者社神蹟ちょうじゃしゃしんせき)」が鎮座しています。

御祭神賀茂玉依姫かものたまよりひめ=上賀茂神社の御祭神・賀茂別雷命かもわけいかづちのみことの母。

御劔社は、社殿の上にある巨石「御劔石みつるぎいし」をご神体として祀っています。

御劔石は、「雷石」とも呼ばれており、異形の僧が御劔石に霊力で雷を縛りつけたという伝説が残されています。

七神蹟④「上社神蹟(一ノ峰)」

上社神蹟(一ノ峰)

御劔社からさらに進むと、稲荷山(標高233m)の山頂に位置する上社神蹟かみのやしろしんせき(一ノ峰)」に到達します。

御祭神「末広大神」大宮能売大神おおみやのめのおおかみ。伏見稲荷大社の主祭神・稲荷大神を最初に祀った巫女。

芸能商売繁盛家内安全家族和合のご利益があるとされています。

七神蹟⑤「中社神蹟(ニノ峰)」

中社神蹟(ニノ峰)

山頂から時計回りに稲荷山を下っていくと、七神蹟の一つ「中社神蹟(ニノ峰)」が鎮座しています。

御祭神「青木大神」=猿田彦大神。みちひらきの神、田んぼの守護神。

七神蹟⑥「荷田社神蹟(間ノ峰)」

荷田社神蹟(間ノ峰)

中社神蹟からさらに進むと、七神蹟の一つ荷田社神蹟かだしゃしんせき(間ノ峰あいのみね)」が鎮座しています。

御祭神「伊勢大神」=天照大御神。日本の最高神。

荷田社とは、古代の豪族であり、伏見稲荷大社の社家の一族でもある荷田一族を祀る社です。

社殿前の石鳥居は、奴彌鳥居ぬねとりい言い日本にたった2基しか存在しないとても珍しい鳥居です。

奴彌鳥居は、額束がくづかの両側に合掌状の破風扠首束はふさすづかをはめた特異な形をしています。

ちなみにもう一基は、京都市中京区に鎮座する錦天満宮の摂社・日之出稲荷神社にあります。

七神蹟⑦「下社神蹟(三ノ峰)」

下社神蹟(三ノ峰)

荷田社神蹟からさらに進むと、七神蹟の最後の一つ「下社神蹟(三ノ峰)」が鎮座しています。

御祭神「白菊大神」=宇迦之御魂神=稲荷大神。稲・穀物・食物・商売繁盛の神様。

下社神蹟からさらに進むと、先ほどの四つ辻に戻ってきます。

休憩所「啼鳥菴」

啼鳥菴

伏見稲荷大社境内の八島ヶ池のほとりにある啼鳥菴ていちょうあんは、2017年に新設され、テラス席も併設されている休憩所になっています。

啼鳥菴内に設けられた日本茶カフェ「稲荷茶寮いなりさりょう」では、献上宇治抹茶や各種甘味がいただけます。

啼鳥菴の基本情報

啼鳥菴の基本情報
所在地〒612-0882
京都府京都市伏見区深草藪之内町
電話番号075-286-3631
営業時間11:00~16:00(L.O 15:30)
休業日水曜日(祝日の場合は営業)
公式サイト株式会社 椿堂
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所要時間

伏見稲荷大社の所要時間は、

  • 本殿のみ:約10分
  • 奥社奉拝所まで:往復で約40分
  • 御膳谷奉拝所まで:往復で約1時間20分
  • 山頂(一ノ峰)まで:往復で約2時間

自身のペースや目的によって所要時間は変わってくると思いますが、大体の目安にして頂けたらと思います。

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京都有数の観光地「清水寺」

清水の舞台

伏見稲荷大社から車で約15分の距離に位置する「清水寺」は、法相宗系の寺院で、広隆寺・鞍馬寺とともに、平安京遷都以前からの歴史をもつ京都では数少ない寺院の一つです。

近年では、金閣寺や嵐山などと並ぶ、京都市内でも有数の観光地として知られており、国内はもちろん海外からも毎年多くの観光客が訪れています。

あわせて読みたい
北法相宗の大本山【清水寺】の御朱印・駐車場・境内の見どころについて

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浄土教美術の頂点「平等院鳳凰堂」

平等院鳳凰堂

伏見稲荷大社から車で約30分の距離に位置する「平等院」は、極楽浄土の宮殿をモデルにした「鳳凰堂」があることで知られている寺院です。

境内には、平等院に伝わる様々な宝物を展示している「鳳翔館」や、限定ブレンドの宇治茶が楽しめる茶房「藤花」などたくさんの見どころがあります。

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10円硬貨に刻まれる【平等院鳳凰堂】の御朱印・駐車場・境内の見どころについて

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