奈良県奈良市にある薬師寺は、南都七大寺の一つに数えられる法相宗の大本山寺院です。
その起源は、天武天皇9年(680年)に天武天皇が皇后・鵜野讃良皇女(後の持統天皇)の病気平癒を祈って、飛鳥の藤原京(現在の奈良県橿原市)に建立されたのがはじまりです。
その後、710年の平城遷都にともなって薬師寺も現在の地へ移りました。
薬師寺は、日本で初めて東西に塔を配置した「双塔式伽藍」として有名で、このような伽藍配置は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれています。
本記事では、薬師寺の見どころや御朱印などをご紹介していきます。
本記事で分かること
- アクセス
- 駐車場
- 御朱印
- 基本情報
- 境内の見どころ
- 所要時間
薬師寺へのアクセス
薬師寺へのアクセス | ||
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所在地 | 〒630-8563 奈良県奈良市西ノ京町457 | |
電話番号 | 0742-33-6001 | |
営業時間 | 9:00~17:00(受付は16:30まで) | |
拝観料 ※団体25名以上 | 【個人】 大人:1,000円 中高生:600円 小学生:200円 | 【団体】 大人:900円 中高生:540円 小学生:180円 |
電車 | 【最寄駅】 近鉄「西ノ京駅」 : :徒歩約3分(190m) : 薬師寺 | |
車 | 【大阪方面】 「阪神高速13号東大阪線/ルート13と第二阪奈道路/国道163号」経由 →約45分(30km) 「第二阪奈道路/国道163号」経由 →約50分(40km) | |
【名古屋方面】 「名古屋亀山線/東名阪自動車道と名阪国道/国道25号」経由 →約2時間20分(150km) 「新名神高速道路」経由 →約2時間20分(165km) | ||
公式サイト | 薬師寺 |
薬師寺の駐車場
薬師寺には、境内の道路を挟んで南側に大規模な駐車場が整備されています。
県道9号線からのアクセスの場合、ガソリンスタンド及び西の京病院があるT字路を薬師寺方面に曲がってすぐのところにあります。
また、薬師寺へ通じる道と、薬師寺駐車場に通じる道の交差点はそれぞれ別なので注意してください。
薬師寺駐車場 | |
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駐車時間 | 8:45~17:15(最終入庫16:20まで) |
駐車料金 | 普通車:500円/回 二輪車:100円/回 |
駐車台数 | 普通車:127台 |
休業日 | 年中無休 |
- 予約制だから確実に駐車できるので、駐車場を探し回る必要がありません。
- さらにオンライン決済なので、面倒な清算も不要です。
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薬師寺の御朱印
薬師寺で頂ける4体の御朱印をご紹介します。
拝受方法 | 薬師如来 | 弥勒佛 | 南無佛 | 聖観世音 |
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受付場所 | 東僧坊 | 東僧坊 | 東僧坊 | 東僧坊 |
受付時間 | 9:00~17:00 | 9:00~17:00 | 9:00~17:00 | 9:00~17:00 |
初穂料 | 300円 | 300円 | 300円 | 300円 |
拝受形式 | 直書き | 書き置き | 書き置き | 書き置き |
金堂の御朱印「薬師如来」
金堂に安置されている本尊・薬師三尊像の御朱印「薬師如来」です。
\御朱印帳を汚さず・傷つけず大切に保管!/
\御朱印帳を持ち歩く時の必需品!/
大講堂の御朱印「弥勒佛」
大講堂の本尊・弥勒三尊像の御朱印「弥勒佛」です。
仏足石の御朱印「南無佛」
同じく大講堂に安置されている仏足石の御朱印「南無佛」です。
仏足石
釈迦の足跡を彫った石。釈迦滅後〜紀元100年頃までは釈迦の仏像が作られることがなかった代わりに、釈迦の足跡を描いた仏足跡で釈迦を表現してきた歴史がある。薬師寺の仏足石は現存する最古の仏足跡である。
東院堂の御朱印「聖観世音」
東院堂に安置されている聖観世音菩薩像の御朱印「聖観世音」です。
\御朱印を差し込むだけなので超簡単!/
受付場所
薬師寺の御朱印は、全て食堂横にある東僧坊で授与が行われています。
薬師寺の基本情報
薬師寺の基本情報 | |
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正式名称 | 薬師寺 |
ご本尊 | 薬師三尊像 |
創建 | 天武天皇9年(680年) |
山号 | なし |
宗派 | 法相宗 |
寺格 | 大本山 |
開基 | 天武天皇 |
ご利益 | 病気平癒・健康祈願 他 |
境内の見どころ
金堂
薬師寺の本堂にあたる金堂は、本尊である薬師三尊像を祀るために建立されました。
その後、戦国時代の大火災を含めいくつかの災害で焼失してしまいましたが、昭和43年(1968年)に復興勧進が本格的に開始され、昭和51年(1976年)にオリジナルの姿が復元されています。
堂内には、本尊・薬師三尊像(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)が安置されています。
ご本尊
「薬師三尊像」
- 薬師如来・・・正式名:薬師瑠璃光如来。像高254.7cm。東方に位置する浄瑠璃浄土の教主で、人々の病気や災難を除き、健康と幸福を与える仏。
- 日光菩薩と月光菩薩・・・太陽や月の光が差別なく照らすように、人々を見守る仏。
東塔
薬師寺は、日本で初めて東西に2つの塔を建立した「双塔式伽藍」として有名です。
これまでに幾度の天災に見舞われてきた薬師寺ですが、その中で東塔は薬師寺創建当初から現存する平城京最古の建造物です。
下から1,3,5番目の小さな屋根は、"裳階"と呼ばれる飾り屋根で、各階に裳階が付けられた塔は薬師寺だけです。
屋根の大小が織りなすバランスはとても美しく、"凍れる音楽"と称されています。
塔内には、釈迦の生涯を現した「釈迦八相」のうち、前半の"因相の四相"を現した諸像が安置されています。
ご本尊
「釈迦八相」
- 釈迦の一生涯における八つの重要な出来事のことで、釈迦の生涯のすがたを現したもの。
「因相の四相」
- 受胎・・・母マヤ夫人が釈迦を懐妊。
- 出生・・・紀元前565年4月8日、釈迦御誕生。
- 受楽・・・不平等な現実に疑問を抱き、人々の幸せを願い出家を決意。
- 苦行・・・地位も名誉も財産も全て捨て、断食の苦行を6年間続ける。
西塔
前述の東塔に対し、西塔は享禄の兵火(1528年)により焼失していますが、昭和56年(1981年)に再建されました。
塔内には、釈迦の生涯を現した「釈迦八相」のうち、後半の"果相の四相"を現した諸像が安置されています。
ご本尊
「果相の四相」
- 成道・・・苦行を捨てた釈迦は、瞑想にふけり悟りを開いた。
- 初転法輪・・・悟りを開いた釈迦は、45年間にわたり布教活動を続けた。
- 入滅・・・80歳の釈迦は病に倒れ、紀元前486年2月15日入滅。
- 仏舎利・・・釈迦を火葬し、その遺骨(仏舎利)は8ヶ国に分けられた。仏舎利信仰の始まり。
薬師寺式伽藍配置
大講堂側から見た金堂・東塔・西塔です。
薬師寺のように、中央に本尊を祀る金堂と、東西に2つの塔を配置する伽藍配置は薬師寺が日本初です。
このような伽藍配置は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれています。
大講堂
奈良の古寺では、僧侶が集まって仏教の教義について学び議論を重ねる修学道場である講堂が建てられました。
長さ41m、奥行き20m、高さ17mの薬師寺の大講堂は、奈良県内で最も大きな寺院の建造物の1つです。
堂内には、本尊・弥勒三尊像をはじめ、仏足石・仏足跡歌碑・釈迦十大弟子像が安置されています。
ご本尊
「弥勒三尊像」
中央に弥勒如来、向かって右手に法苑林菩薩、左手に大妙相菩薩を従える、金堂の薬師三尊像を模した三尊形式の仏像。
東院堂
東院堂は、養老年間(717年~724年)に吉備内親王が元明天皇の冥福を祈り建立されたお堂です。
奈良時代は現在地の東側に建てられていましたが、天禄4年(973年)の火災で焼失し、弘安8年(1285年)に現在地に再建されています。
堂内には、本尊・聖観世音菩薩像が安置され、その四方を四天王像が守護しています。
ご本尊
「聖観世音菩薩像」
世の悲しみや苦しみの声を聞いてくれる仏。
食堂
薬師寺の食堂は、約300名が一堂に会する規模であったことが判明しています。
創建から幾度となく焼失していますが、平成29年(2017年)に再建されたものが現在の食堂です。
堂内には、本尊・阿弥陀三尊浄土図を中心に、全長50mにわたる壁画「仏教伝来の道と薬師寺」が安置されています。
ご本尊
「阿弥陀三尊浄土図」
文化功労者の田渕俊夫画伯により奉納された四方6mの浄土図。
東僧坊
現在は参拝者の休憩所となっている東僧坊は、薬師寺のお土産や御朱印の授与なども取り扱われています。
また、東塔の最上部に付けられた飛天の透かし彫のある水煙の模型や金堂に安置される薬師如来の台座の実物大模型も設置されています。
玄奘三蔵院伽藍
玄奘三蔵院伽藍は、法相宗の始祖である玄奘三蔵の頂骨(頭部の遺骨)を"真身舎利"として安置した玄奘塔を中心とした伽藍です。
玄奘三蔵は、日本では「西遊記」の三蔵法師の名で知られている中国唐時代の僧侶です。
玄奘塔の須弥壇には、玄奘三蔵像が安置されています。
ご本尊
「玄奘三蔵像」
仏師・大川逞一氏によって造像され、平成3年(1991年)に安置された。
右手に筆、左手にお経を手にして、経典の翻訳に尽力する玄奘三蔵の姿を現している。
所要時間
薬師寺の所要時間は、約1時間〜1時間30分はみておきましょう。
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